不倫の話の続き
昨夜、半分くらいしか伝えられなかった。
民法の上の契約、婚姻が、
全てじゃないということ。
結婚しつつも、心が伴ってないこと、
冷えた家庭、いっぱいあります。
結婚なんてしてなくて、別々に暮らしてて、
さらに遠距離(海外)でも、
レアといえばそうだけど、
煮詰めたような、蜜みたいな愛もある。
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この辺り、私は結婚して支える相手は、
みーさんだと判断したのよ。
多嘉良とは、念で
すぐ近くにいられる。触れ合える。
念と念の世界
の、パートナーだ。
それこそ、どろどろのシロップのような念。
でも……海外に行かれたら寂しいけど。
多嘉良も、私が死んだら悲しいだろうけど。
この世界での、結婚の形じゃなくても、
いいと思ってたんだけどなあ。
で、今一緒にいるけど、
彼の愛は
さらに砂糖をお鍋にぶち込んで、焦げてるわ。
シロップじゃなくなったわ。
甘いお焦げだわ。プリンのカラメルじゃなくって、ブリュレのパリパリのやつだわ。
みーさんを支えるという、魂の修業のひとつが、今の私には宙ぶらりん。
みーさんは、みーさんで過去の亡霊と暮らしてる。(みーさんの“タマ”と)
それって…
支えてる内に入るのかね。
なので、私は時々タクシーかっ飛ばして、
みーさん宅に行きたいのです。
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時代、国が違ったら一夫多妻制。
もしかしたら、ハーレム。
もしかしたら、恋人のうちの一人。
その中で、魂の深い繋がりの二人。
この前観た、「ラマン」というインドシナの
お話。映画。
そういう話だったわ。
中国の富豪の一人息子に、お金で買われるフランス人の少女。
少女はつれないんだけど、少女の心はずっと冷静で、富豪だけが命懸けな感じなんだけど、
本当は二人ともが、純愛なの。
少女も彼を心底好きなのよ。
でも、人種差別があったり、
身分が違ったり。家庭の事情とか、時代背景
とか、上手く行かな過ぎてて…
それでも、お互いに死ぬまで愛してるの。
死んだ後、一緒になれたよな
と思ったよ。
「ラマン」は、作家の自伝。
彼の死を聞いて、書いたって。
彼女(故人)は今、彼といるんだから、
悲恋じゃなく幸せな、本物の恋を若い内に、
もう してしまった、
若い内にその恋に落ちてしまった、作家なんだね。
映画自体は、悲しいような痛いようなだけど、美しくて。
歳を取ってから、また
観たい映画のひとつ。
だから、不倫とか愛人とか、
恋人のままで結婚できないとか、
結婚が全てでは、決してないのです。
真摯か、真剣か、
命懸けか、全身全霊の想いか、
どうか。