病気のこと
今日は病院だった。
多嘉良は、嘆くけど…
誰もが、病気をしたら嘆くけど。
病気って、「業」。
ごう。
前世や、前々世からの。
人の生は、今世だけじゃなく
繭糸のように、ずっと繋がってきている。
人の縁も糸だな。蜘蛛の糸。
病気を含めての、その人。
病気含めて、私。
病気から、なにを學べるか。
生きることの、瞬間瞬間の優しさ、輝き、
尊さ、素晴らしさ。この貴重さ。
他の人に、手助けして貰えること。
歩くのが今日、どうしてもつらくてさ。
暑かったからだね。
よりによって、家(マンション)のエレベーターが、点検中で。
多嘉良、おんぶしてくれた。
生協の荷物、運ぶの手伝いたかったけど、
それも無理。
「昇るのも、歩くのも、持つのもさせられない」と言った、多嘉良。
ま、頑張ったら歩けるけどさ。
この過保護が、逆に悪いのかどうなのか。
ただ、病気は憎まずにいてほしい。
病気も、一部なんだと捉えて
私のことを好きなんだったら、病気をも
愛してほしい。