輪々華と華の化け猫暮らし

重い病の占い師が足長おじさん風ご主人様(夫)に飼われるだけの幸福を満喫しつつ反抗する日々📨ioan7379@yahoo.co.jp

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夕方、ぴんぽーん。

 

めずらしく多嘉良が、

「出て良いよ」

と言った。

 

荷物は、多嘉良がいる時しか来ない。

日時指定。

または宅配box。

いつもはインターフォンも出るな!と、

うるさいのに。

※お年寄りが多いマンションなので、

勧誘系の人を入り口のドアから入れないように。解錠ボタン押したら駄目、と。

 

おっ、プレゼントだな。

お花だな、ってのはわかってた。

 

「とっても綺麗なブーケですよ」

と、お花配達のお兄さんが。

 

お兄さんに「ありがとうございます」って

3回言っちゃったので、笑われた。

 

「ボク配達しただけですよ」と。

 

玄関で

へたりこんで、「わーいわーい!」

嬉しい。

青い薔薇だ。

 

多嘉良がスーッと来て、

花言葉は、神の祝福」

と言う。

洗礼があるから、クリスマスプレゼントも兼ねて。

 

すごい、良い香り。

 

ドライフラワーにしよう。

 

わーいわーい!

おんぶおんぶー…

と、寝起きで騒ぐ猫。

今は夕方。

 

娘が「お花で嬉しいの?」

と、驚いてた。

 

大人になると、嬉しいのよ。

 

去年、入院中に

多嘉良がなっちゃんに、

赤い薔薇を100本贈って。

なっちゃんが赤ちゃん産んだ後ね。

 

私にも注文しようとしたけど、

病院だし具合良くないし。いらないって言ったの。

 

退院後、家で普通の花束貰った。

 

花束…

多嘉良のお父さんがくれたり、

お母さんがお庭のお花くれるから、

それ以来貰ってない。

 

何か嬉しい。何でだろ。

青い薔薇だから?

 

今は、カラフルに着色された薔薇もあるらしい。

虹の薔薇。

花言葉は、無限に広がる可能性。だって)

 


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