輪々華と華の化け猫暮らし

重い病の占い師が足長おじさん風ご主人様(夫)に飼われるだけの幸福を満喫しつつ反抗する日々📨ioan7379@yahoo.co.jp

その後で

なんと、みーさんは今日普通に出勤して

仕事したんだそう。

 

かなり血が、出ていたように見えていたけど

何ヵ所か切り、血が流れ落ちるのに任せてた

ということ。もう血は止まっていたようだと、お父さん。

 

救急車内で話しかけたりしたけど、みーさんは無言で、何にも答えなかった、と

言っていた。

自傷だし、医療的には大事には至らず、

大したこともない…

が、精神料に紹介状がね。出るよね。

 

そういや、不倫先生も当直だと

急患で自傷の女の子(10代20代)が

よく来る、と言っていたわ。

一種の流行りだったし。

ちょっとした切り傷で、救急車呼ぶとか

眠剤ください、で救急車呼ぶとか。

 

それはアカンけど、その子たちには一大事で、不倫先生はなるべく(交通事故の患者さんや、急病の方々がいなければ)

話を聴いていた、って。

傷もね、優しく手当てされると、よくなるんだけど

そこで、またやりたくなる人は困る。

心配されたくて、の人ね。

小学生の仮病と同じ。

でも、仮病にはやっぱり理由があるんだね。

 

首は、刺すか

長い刃物で引くようにしないと、大きな血管まで(頚動脈まで)たどり着かないのだって。

 

刺したら、気管に血が入ってしまい

肺にも入ってしまうし…

とにかく、真似しちゃ駄目。

 

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雨の暗い日で、でもそれが落ち着かせてくれた。

多嘉良の部屋で、オレンジ色のランプをつけて、眠った。

 

机の上のランプ。

昔、多嘉良はこの光の中にいて、私がベッドから机を見ると、暖かい色の中で勉強していた。

 

凄く嫌な夢を見た。母の夢。

子供の私は、首を吊ろうとして、寸前でやめて

 

母が義理父と寝ている部屋に行き、

母に

母に「助けて」と言った。

母に抱っこしてもらいたかった。

 

母は、私を跳ね退けて無言。

 

義理父が笑ってた。

 

こいつ。殺してやりたい。   

 

(と、私は思う)

 

隣の部屋に行ったら、娘がいた。

いきなり娘が。娘を抱っこした。

母が見に来た。

「あなたが、子供を抱っこ出来ないのは知ってるけど、私は出来るんだよ」と、母に言った。

 

母、驚いた顔で「そう」と言った。

実際には、生んだ後に一度だけ、母は見に来ただけ。以降、娘とは会わせてない。

 

 

嫌な夢、イライラする。

 

 

起きたら、多嘉良がいた。

帰ってきたんだ。

いつだろ。いつ?

 

起きるの待ってたんだ。

昔みたいに、机で。

パソコン置いて、仕事してる。

 

「子供の顔になってる、子供の顔をしている」と言われた。第一声。

そして、

「何でこの数日で痩せる?」

と言った。わかんない。食欲なかっただけ。

 

多嘉良って、自然に抱きしめることが

出来るよな-…と思う。

自然に、気持ちを行動に出せる。自然に愛されて、育っているからね。

キスもする。この何日か分。

(ってか、出発前に何日か分したんだけど?)

 

「みーの所に行くか」と

聞かれたから、「行く」と言った。

 

それが夕方16時過ぎ。外は雨上がり。

ちょっと晴れてた。

 

娘は学童から帰ってきて、多嘉良に会い、

テストを見せて99点で(ちょっとしたケアレスミス)泣いて(娘は完璧主義)

多嘉良がよしよしして。

 

国語の説明的文章を

暗記する宿題があって、それをスラスラ教科書なしで、読んでみせて

また多嘉良がよしよし。

で、満足しておやつを食べに下へ。

 

お母さんは、お父さんから夜中のことを

聞いて、私の具合を気にしてた。

お昼も食べないで、また

寝ていたし。

(お父さんは午前中に寝て、お昼から会社に)

 

「◎◎(みー名字)の家に華と行くから、こーを見てて」と多嘉良。「すぐ帰る」

とも。

 

お母さん、「華ちゃん連れて行くのは、よしなさい」と言った。心配してる。

何かされるんじゃ?っての、直感的にあるんだ。

でも今は、多嘉良がいるから

不安定な状態のみーさんを見て、私が精神的に

やられるんじゃないかと、思ってる。

 

大丈夫、大丈夫。と言って、笑ってみた。

ま、半笑いっていうか、変な笑いかた

しちゃった。

 

車の中で、ハルビンどうだった?

と聞いたら「生きた心地しなかった、お前のせいで。でなく、みーのせいで」

だそう。

仕事したのかしら、この人。

寛ぐ暇がなかったそう。仕事と心配だけだって。

ごめん。

なんか、お土産も地元の空港のプリンだし。

(全く時間なかったそう)

 

 

みーさん宅に行ったら、

なんか…

なんもかも、普通。普通。

みーさんだけ、何かが変。みーさんの様子が。首は包帯よ。

会社の人、びっくりしたのでは。

フツー、首切ったなんて思わないか。

 

みーさん、

スッキリしてる。でもこれ、一過性。

自傷や自殺未遂って、

少しだけカタルシス(浄化)だから。

暗いものを、出す行為なの。

 

私、そっから変になった。以前とちがうのは、記憶にモヤが

かからないこと。

 

みーさんに駆け寄って、みーさんの手を触った。両手を両手で。

部屋の空気が変わる。あと、鮮明に読める。

ただ読めるじゃなくて、全部読める。

多嘉良が制止を迷ってる。言葉じゃなく。

窓の近くの幸福の木、私が頼んで置いて貰った木。

(このヒトはあなたの声をこれ←イヤフォンのこと、これで聞いていた)

と言った。わかった、サウンドクラウドだ。聞きながら、私にメール書いてたんだ。

 

みーさんが喜んでる。(ほら来てくれた。

ああしたら来てくれる。タマだもの)

 

最後の、タマだもの、がイライラに点火してしまった。

パシッ、とみーさんの頭を叩いてしまった。

ちょっとびっくり。私がびっくり。

痛くないでしょうけど。猫パンチよね。

 

「私があんたを助けたのに!命に謝れ」的なことを、

私はバーッと喋った。

「何よ、生かされてるくせに。感謝しなさいよ、神様がいるのがわかんないの!お前は頭なんか良くない。誰が良いと思い込ませの。誰が感謝を忘れさせた?母親だろ。言えよ、あいつに。何で言わない?怒りを表さないから悪いのよ。私に怒りを表しても無駄。お前の母親じゃないからね」

言葉が

どんどん乱れていく。

 

「こーが生まれた時にお前はすぐ抱かなかった。なぜ命そのものと見れないのよ。学びを与えて貰ってるんだよ。人の体を使うな。お前は子供を求めてんじゃない、その時気持ち良ければ良いんじゃないか、こーは、みんなの為に生まれて来たんだ」

 

だんだん支離滅裂。精神的に決壊しないようにしないと。

お願い、あんまり喋らせないで。ってか

皆。みーさんの周りにいる方々。ご先祖様やもう、色々な方々。みーさんを好きな女友達の生霊まで。

私に一気には、喋らせないでよ。

普通、とっくに

ぶっ壊れるんだぜ。利用するなとは言わないけど、ちょっとだけ待っててよ。

 

みーさんの腿のところ、跨がってみた。

ちょっと私、私の行動がわからん。

でも

バカだ、男ってほんと。この状況で大きくなるのよ、笑っちゃうよ。完全じゃないけどね。

 

「充は、充もみんなの為に生まれて来たんだよね。私、知ってるよ」

みーさんが涙を溜めた目で、私を見た。

涙が、おちそう。

救いを求める目をするな!

救いは自分で作るんだよ。

「見ててあげるから、立ち直ってよ。また来るから。でも、あなたとは寝れないよ。わかるでしょ、体がきついんだよ」

 

しかし人間っての、というか男って

馬鹿糞イカレポンチなんだから。

なんだよ、

(多嘉良とは、やってるのに)

だと?

多嘉良も多嘉良、私の剣幕に驚きつつも

(当たり前だ、今やっと夫婦なんだから)

頭そっちかよ!

うっせーよ、お前ら。ちょっと黙れ。

主張すんな。やばい。耳、耳っていうかが

いつもより鮮やか。

 

「利用すんな。依存もするな。私が女だからって何で対等じゃないの。じゃあお前ら同士でやれ。穴なんかどこも一緒でしょ」

あっ…しまった。だんだん私の不満になってる。

やめとこ。ってか、何で私、こんな口悪いの。

 

うーん、疲れた。

もっと色々言ってくれ、と言われてるけど

 

息が。動悸が。すみません。

心臓痛いよー。気のせいにしとく。

 

しときたいけど、「うぁーん、心臓が痛いよー、たからー」と

いきなりバカ猫に戻る私。床にすわって、

泣きまくる。ゼエゼエ。息が。

 

ちょっと、フローリング埃あるぜ。

掃除しろよ、バカみー。私、しないからね。

何でもやって貰えると思うなよ!

 

多嘉良がおいでおいでしたので、ぎゅっとして貰う。ふー、しんどいしんどい、苦しい。

 

多嘉良は口の中でボソボソっ、と言っていた。みーさんの背後の方々に。

「あんまりうちの猫を利用して、喋らせないでくれませんかね」的な。

ま、後半?最後、私の不平で終わったけど。

 

多嘉良、みーさんに特に何もせず、言わず

「ああ、あの指輪。出せ。預かる」

と言った。

「俺の手から、華にやる」

と言った。

 

うっわ、みーさんかわいそう。渾身の想いの指輪、他の男の手に渡ってそっから、渡されるって…

わかる?多嘉良は、みーさんに屈辱をやってるのよ。

高かった指輪を直接渡せず、

旦那さんに取られて

そっから渡されるって、

普通に考えても嫌でしょうけど

 

多嘉良はみーさんの念を抜く気なんだ。

(呪い除けと同じ)

でも指輪が受け取られるだけでも、とりあえず良いのかな?みーさんには、念を抜かれたなんて

わからないからね。

 

多嘉良は今日、会社に行かなくて良いように、仕事は終わらせたそうで

ずっと家にいます。夜。

娘と3人で、ゆっくり過ごします。

 

-*-

多嘉良、みーさんからの指輪を隠して

しまった。

見せても、触らせてもくれない。

 

どころか、日本に帰ってきてから

私が起きるまでの間に、

完全にみーさんに対抗して、

指輪を買ってきていた。

 

「土産はどこでしょう」クイズが始まり、

娘が目ざとく見つけた。


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あれっ。

指輪してる。

あれっ?


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ちょっと目を離したら、移動させた多嘉良。


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六条の光。スタールビーじゃないか!

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多「華やかなスタールビーを奥様の華様に、と言われたのだから仕方ない」

 

いくらしたんだ、いくら。

ってか多嘉良って。

素直な上客。?

 


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これは、何だかんだでハルビン土産?

です。


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他、私と娘にも買ってきてくれた。

 

それほど高価ではないそうで、

水晶、キャッツアイ、ルチル(針は少ないけど、虹が見える珠あり)

で、白いのはビーズだけど

わりと全体は、重い。

 

お箱入りで、お1人のみ13333円にて。

財守り神のブレスレットです。