輪々華と華の化け猫暮らし

重い病の占い師が足長おじさん風ご主人様(夫)に飼われるだけの幸福を満喫しつつ反抗する日々📨ioan7379@yahoo.co.jp

あった こと

どっから書こう。

 

みーさんの家に行った。

メールをタクシーの中で送って、

着いたから

電話して、みーさん出たから「来たよ」

と言って、切った。みーさん、喋れないから。

 

マンションの、入り口のインターフォン

部屋番号押して、ピンポン。

自動ドア開いたから、エレベーターで上がって、ドアに今度、ピンポン。

 

みーさん、今は少しなら歩ける。ゆっくりだけど。

車乗れる(運転してる)から、

アクセルやブレーキ踏めるってこと。

反射神経は、変になってない。

 

喋ろうとしても、唸ったり

うん か ううん、だけ。

かなり、時間かけても吃音ぽくなる。

なのに、ドア開けて

タマ(本当は、呼び名はタマじゃないよ)

って呼んだ。

 

た… ま

って感じだけど。

 

呼んだ。

 

私はやっぱりバカなんだと思う。

その時、多嘉良のこと一個も考えてなかった。

心配してるだろうなとか、すぐ来るだろうなとか。タクシーの中では、考えてたけど。

 

私、何しに来たんだろ。

お祈りか。

遠くからで、いいじゃん。

多嘉良から逃げたのか。

多嘉良が、コップの淵いっぱいの溢れそうな

愛情、いつも示してないと

ちょっと気に食わないと、すぐ逃げるんだな。私。多嘉良と一緒。似た者同士。

 

成長しない。同じくらいの相手と付き合ったり、結婚するんだもんな。

私の幼さ、未熟さと多嘉良はきっと

おんなじよ。

 

みーさんは、近づいて来てドア閉めた。

鍵もした。もう一つの金属の棒のロック。しようとした。

それ、ロックしたら多嘉良は入れない。

 

みーさんのすること、考えてることがわかったので

外に出ようとした。間に合わなかった。

簡単に、玄関に突き飛ばされた。みーさんの考えてることは、明瞭だった。すごく。

 

多嘉良が来るから、早くやらなきゃ。

それだけ。

私に触ってみて、体が冷たい

と思ってるのに、体調がどうか、とか

ゼロ。考えてない。前と同じだ。変わってない。やったらどうなるかも、考えてない。

声も出ない。怖すぎて。涙なんか出ない。びっくりしすぎて。

 

みーさんは、メール送った時点でここまで、計算したんだろうか。それ、わかりたくない。

多嘉良の所から、おびき出せるとか?

でも、実家のことでつらいのは、確か。それ、ネタに出来るとか…

思ったんだろうか。

 

なんで、これが起こってしまったか。

多嘉良も悪いの。

6日と、それから昨日。(15日)

みーさんの前で、エロいことをやったの。

みーさんに見せるためだけに、私を連れて行ったってこと。

6日は、深くまではしてないけど、15日は

ほぼ、フルで見せたようなもの。みーさんはいたんだよ。同じ部屋に。

 

なんで、多嘉良を止めたりできないか。

みーさんは、まずゆっくりしか歩けないし、

立ち上がるのもゆっくり。

多嘉良の動きなんか、止められるわけない。

みーさん、痩せて力もなくなったし、

仮に今、みーさんが元の普通の状態でも

単純にケンカしたとして、絶対勝てない。

多嘉良のほうが強いもの。体格的にも。

キックボクシングしてたのだし。

 

やっぱり…

多嘉良と暮らすのじゃなく

一人で暮らすことを考えた。

みーさんとも暮らすことなく。

みーさんちに、行く前にだよ。

 

どうしたら良いかな。仕事を自由にするためというより、私が仕事に心血注ぐには。

 

みーさんには、全部はやられてない。私が途中から、多嘉良を呼んだから。ブツブツ。

って、それでみーさんが止まるわけないさ。

多嘉良が来たのよ。

鍵開けて、ドアが金属のロックで止まって、

玄関でみーさんが(未遂)襲ってるから、

それ見た。多嘉良の目のほうが怖い。両耳から首のあたりが、気持ち悪くなったくらい。殺気で。

 

私は、多嘉良がどんなに冷静なのかってのを、初めて見た。

ドアに紐引っかけて、開けたのよ。金属のロックを。冷静に、バーに紐をかけて。ドアを

一度閉めて、紐を引っ張ったの。ロック開いたの。どうやってるの?娘が多嘉良に作った、革のキーホルダー。それの紐。

 

ああいう時って、わけわかんなくなる。

みーさんは動き止まってたし、私はもう怖くて、みーさんじゃなくて多嘉良が。

玄関、靴はいたまんまズリズリ、廊下に上がって離れた。二人から。

多嘉良は無表情だった。無表情でみーさんを蹴った。二回。どこを?わかんない。

一回目に肩のあたりで、後はわかんない。

凄い勢いだった。人が、人をそうやって、

攻撃するのを間近では、見たことがなかった。嫌な音。嫌な空気の層。

多嘉良が、それを作り出すなんて。

 

 

音がしなくなったけど、多嘉良が怖くて、寒い。全身が、すごい震え。今も震えるくらい。

 

多嘉良は全然、怒ってるように見えなかった。「次やったら警察」ってみーさんに言った。見下ろして、普通の声で。逆に小さめぐらいの声で。夜だから?

私は、しゃがんで膝かかえて震えてただけ。馬鹿みたいに。止まらないんだもん、ガタガタして。

 

靴のまんま多嘉良は廊下に上がって、私のことも凄い力で引っ張って立たせた。凄い力。あんなふうに蹴られたら、どうしよう。

それがまず思ったこと。多嘉良がするわけないのに…。

 

なんか、もう小脇にかかえられて無理に引っ張られて歩いて、ってか半分抱っこ状態。車まで。

車にあったブランケット3枚。包まれた。車はあたたかかったけど、震えがずっと。

 

どうしようどうしよう…

って考えていた。みーさんが多嘉良に蹴られたのは、私が行ったからだ。もう行かない。一生行かない。みーさんのことは、祈るだけにする。みーさんを守るために。

 

車の中で多嘉良はずっと黙ってるし、私も口なんか利けなかった。

家のマンションの駐車場、お母さんの車あった。泊まってて、娘と寝てくれてる。

車から出る前に多嘉良が「お前がいないなら生きていくつもりはない、保てない、自分を」と言ってこっちを見た。

悲しい目。多嘉良の悲しい目。見たら涙が止まらなくなって、震えも止まらないし、だんだん息が変になった。

過呼吸。久しぶり。両手で口と鼻をおおって、落ち着こうとした。涙が変なくらい出る。

 

喉痛い。一回、意識飛んだ。私が変なので、

多嘉良は病院行こうって言った。みーさんには、されてないから、大丈夫って言った。

 

ごめんなさいを繰り返してたら、「もうわかった」って。

帰って、二人でお風呂入った。もうその時は、震え止まってた。でも、寒かったから震えてたわけじゃない。

 

多嘉良、知らない人のようだった。ああやって、何かあったら冷静に対処して、冷静に誰かを蹴ったり、たぶん殴ったりも出来るんだ。本当に、人を傷つけられるんだ。

 

二人で、静かに眠ろうとした。

また謝ったら、みーさんを見ずに私が、多嘉良のほうを見て多嘉良を呼んでたから、許すよと言ってた。

何だか結局、私、みーさんじゃなくても

多嘉良の専用便器みたいじゃない?悲しくなった。

男は、愛の名目で性の衝動が収まれば、良いんじゃないか、それとも男性性を丸々受けて、当たり前のものとして。それで、それが、愛なのかな。

 

みーさんより多嘉良が好きとか

多嘉良よりみーさんが好きとか考えたことないし、これからも変わらない。ただ、みーさんには

会いに行かない。多嘉良に連れて行かれるのも異常だから、もう行かない。

 

多嘉良の奥さんらしくする。多嘉良しか見ないようにする(異性としては)。

あんまり舘メンバー(男)とも、話さないようにする。

 

静かに、生きることにする。

でも祈るし、いけるところまで私の仕事はする。生きてる限り。

表現もする。日々を綴りたい。

 

私の異常な話を、今の暮らしもズレてるけど

子供の頃からの、おかしい人生を

読んで少しでも考えてくださった方々、

心配をしてくれた方々に。

有難うございます。

 

占いという一つの面で、出逢い、繋がり、

生きる時間を通わせてくださる方々。

私も、救われ助けられています。

母が変死した時も、こうやって、書いて

落ち着いたんだった。

 

多嘉良のことも、心配してくださったり

考えてくださっている方々にも、お礼を

言いたいです。有難うございます。

 

ちょっと時間経って、大丈夫になってきた。

多嘉良に求められてるように、しようと思う。

あ、仕事はします。できるだけ。

 

求められた愛は、求められた以上に差し出します。

神様なら、怖くないんだけどな……

人間の、多嘉良は怖いと思うことがある。

でも愛された分は、それ以上の愛を返そう。